こんにちは。

ソフィアプロモーションです。

今回は乳児さん担当の保育士さんからよく相談される、子供達の食べ物の好き嫌いについて書きたいと思います。

日々子ども達の食にかかわる保育士さんならば、子ども達の食べものの「好き嫌い」に直面することは、多くあることでしょう。

子ども達の健やかな成長を願うがゆえに、「どんな食材も、残さずしっかり食べさせなくては」「好き嫌いは早く克服させなくては」と考えてしまいがちですが、じつは、子ども達の好き嫌いにも、さまざまな理由があります。

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一般的に、1歳6ヶ月以降になると、ある程度離乳食が完了して幼児食に移行していきますが、この頃には今まで食べていた食べものでも、食べなくなってしまうといった「食べものの好き嫌い」が増えてくる傾向があります。

これは順調に離乳食が進んでいたお子さんでも起こることなので、保護者のなかには、まるで振り出しに戻ったように感じて、「どうしてだろう」「自分の味付けや与え方に問題があるんだろうか……」と悩んでしまう方も多いことでしょう。

しかし、幼児期における食べものの好き嫌いは、実は子どもたちの成長と発達にその要因があることが多いのです。

本来、好き嫌いは「出てくることがあたりまえ」。それを理解したうえで、今後どうしていくのか、対策を考えていくことが大切ですね。

【好き嫌いの原因】自我と口の機能が発達すること

では、なぜ「好き嫌い」が成長と発達の証といえるのでしょうか。そこには、子どもの心身の発達メカニズムが大きく関与しています。

まず、「この食べものは嫌い!」「食べたくない!」という意思表示ができるということは、自我が発達し、自己主張ができるようになってきたという証拠です。

また、それに加えて口の機能の発達が、好き嫌いを生じさせるきっかけとなることもあります。

一般的に、離乳食期は月齢や離乳食の状態にあわせて「ゴックン期」「モグモグ期」「カミカミ期」「パクパク期」の4つに分類されます。

乳食初期の「ゴックン期」ではその名のとおり、赤ちゃんは与えられた離乳食を「ゴックン」と飲み込むだけ。つまりお口は食べものの通過点でしかありません。


しかし、舌で食べものをつぶす動きができるようになったり、前歯が生えてきて噛む練習ができるようになったりと、食べものを受けとる口の機能はしだいに発達していきます。

2歳前後には、乳歯列もある程度揃い、口の中に食べものをとどめて、味わうことができるようになるでしょう。

つまり、子どもたちの口は、食べものをたくさんためておけない、平たい「お皿」のような状態から、しっかりと食べものを受け止められる「お椀」のような状態へ、流れ過ぎるだけの単なる「通過点」から、食べものの舌触りや味を感じとる、いわば「関所」のような役割へと変化していくのです。

舌の上に長時間食べものをためておけるようになり、舌の動きも活発になれば、それだけ味をしっかりと感じられるようになってきます。この変化によって、食べものを「おいしい!」と感じることもできるようになる一方で、「好きじゃない」と感じる食べものも出てくることでしょう。

この、お口の機能の発達こそ、食べものの「好き」「嫌い」を新たに生じさせる要因のひとつなのです。

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子ども達に好き嫌いが出てきた際、まずは「お口の機能がずいぶん発達したんだ!」と捉えることを、保護者にも伝えてあげてほしいですね。

食育は難しい知識ではなく、子供達の食への興味を引き出してあげるのが大切です。これからもこちらのブログでは食育について発信して参ります。