こんにちは!食めぐ編集長の松林です。

今回は東京農業大学で欲張りな学科をご紹介します(笑)
 

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東京農業大学は7学部25学科!
「生命、食料、環境、健康、エネルギー、地域創成」を専門に、分析・研究の視点で学ぶ学科が多いのが特徴です。
 

昨年2017年4月に多様化する農学に対応出来る学生を育てるため新しい学科が設立されました。


その名は

国際食料情報学部 国際食農科学科です。


食農教育とは、農業の生産から加工、流通、消費までの一連の流れ(フードシステム)を軸にした教育のこと。


今回は東京農業大学 国際食料情報学部 国際食農科学科 上岡教授に取材させていただきました。
 



「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことで、

世界からも脚光を浴びている日本の食文化。

食文化を支えている日本の農業にも、注目が集まっています。

日本においても、伝統的な食農文化が見直されています。食農文化の継承や発展を担い、国内外へ向けて発信できる人材の育成が急務の課題となってきました。これまでありそうでなかった、生産から加工、マーケティング、販売、消費までのプロセスを一貫体制で農学を学べる学科です。

国際食農科学科の学び

1.2年生では農業生産技術、食品の加工・商品開発技術、販売・マーケティング、食農文化・食育の基礎を学び、その中から興味のある分野を選んで3年生からは研究室で研究を深めていきます。

欲張りな学科だけに忙しさも農大トップクラスです!

座学に加えて実習もたくさん用意されています!

〜食農専門実習〜

伊勢原農場で開花から収穫まで季節変化に応じた一連の栽培管理を習得し、実際に農場で収穫した農産物の調理と加工に関する知識と技術も学びます。
 

〜全農ファームステイ〜


日本各地にある様々な農家のうち1戸の農家で研修する実習科目です。1.2年生の農場実習で学んだことが実際の農業の現場でどう活かせるのか、実態はどうなっているのか、講義や演習で学んだ視点で農家や農村がどのように見えるのか、まずは農家で体験することになります。この現場での体験を踏まえつつ、各人が探求したい領域を見つけながら3年次からの研究室の選択を考えていきます。

消費者の心をつかむストーリーも学ぶ!

農学や食品科学といった自然科学に加えて、経営学や経済学などの社会科学、地域の文化や歴史といった人文科学を統合し、多角的に学びます。

「経営学・経済学は消費において大切な分野というのは分かりますが、歴史や文化は何のために学ぶのでしょう?」

最近、農作物や地元の特産品を使って新たな食品を開発する動きが活発になってきました。ただこの特産品が有名だから商品化しますでは上手くいかないこともある。なぜその特産品がその地で作られ、食べられてきたのか、どんな由来があるのかいった、消費者の心をつかむストーリーを学ぶことが必要なんです。



実際の商品開発の演習を見てみましょう!



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こちらは今年の収穫祭(学園祭)で取り組んだ演習です。自分で育てた農作物を加工して、マーケティングのストーリーを考え、パッケージもデザインして収穫祭で販売をおこないました。


  みなさんはどのパッケージなら手に取りたくなりますか?


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  実際に採用されたパッケージはジャムは②、味噌は③でした!

 


上岡教授の食農教育研究室の充実さに感動!


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食農マネジメントを実践できる人材育成に力を入れています。

生産者のものづくりにかける思いと、都市に暮らす消費者が食や農に求めていること。その両方を聞き取り、両者に伝えることで、消費者は自分たちが欲しいと思う農産物を手にできるようになるし、農業・農村も活性化していきます。

そのため研究室では自分が興味のある分野をとことん自分の足で掘り下げます。


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たとえば、有機農作物に興味があるなら、生産者を訪ねて農産技術を学び収穫にも立ち会う、そして販売店・マルシェにも何度も足を運び、お店の方・消費者の意見も収集する。生産者の想いと消費者のニーズがうまくマッチングしているのか、コミュニケーションを重ねながら、机上の勉強ではなく、体験を通して検証を重ねていきます。


学びを通して、人と人を繋げる食農プロデューサーを目指す大変面白い研究室です。


最後に!

国際食農学科の食育講義にも参加させていただきました。


当日講師を担当されたのは、食めぐでもおなじみ🎵
農林水産省 関東農政局 地域食品課 課長鶴岡様


多方面の業界からの外部講師の講義は必須科目!
国際食農学科の食育の力の入れ方が伝わってきますね。


第3次食育推進基本計画の重点課題に添いつつも、学生が興味を持てるよう「食を楽しむ!」を伝えながら講義。食品ロスを食育の知識で、皮の厚むきの過剰除去を減らす、その他地産地消・食料自給率向上への取り組みなど、学生の立場で実践できることを分かりやすく実例を挙げながら説明してくださいました。


後半戦では120人の生徒がグループに分かれて各自の地元の特産品を出し合い、お弁当の企画をするグループワークをおこないました!「地元の特産品が何か?」「栄養バランスの組み合わせはどうだろう」、そして価格、どの場所で販売するかまで考える、楽しみながら食育を学べる大変有意義なグループワークでした。


講義終了後に1人の学生さんが、「自分も食育活動をやってみたい!何から始めれば良いですか」と鶴岡さんに直接質問されていたのが印象的でした。

今回は上岡教授、東京農大の皆様のおかげで「農」「学」を大変身近に感じることができました。2日間に渡り、取材させていただきありがとうございました。


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後記

私が学生時代に戻れるなら、本気で国際食農科学科に通ってみたい!

「農学」の基礎・技術・演習・実践の全てを学べる場所は、私の知る限り、東京農業大学 国際食料情報学部 国際食農科学科しかないと思います。今この選択肢を選べる高校生がすごくうらやましいです!きっと将来は卒業生の中に、「食」から社会を変える人材がでたくさん出てきそうですね!そういった方とお会いできるのを今からすごく楽しみにしております。


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